フモフモさん研究のお約束 1)フモフモペースを尊重しましょう。 フモフモさんは予測できないことが多いです。あまりスケジュールとか苦手なので、おおらかに心を広くしてあげてください。 2)良い加減をめざしましょう。 フモフモさんは分からないことが多いです。ちいさなことは気にせず楽しんでください。 3)失敗は笑って次に期待しましょう。 フモフモさん研究者は、初めてのことでも、わからないことはとにかくやってみます。失敗が多いです。暖かい目で見てあげてください。 |
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おていれ問題-第一課「選択(洗濯)問題」解答編
始めに:実は、お手入れ問題には、正解がありません。 人間のお手入れも人によって合う合わないがあります。 一般的な解答例 |
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今回の研究室の研究では、100円ショップやスーパーを中心に身近なお店で買うことができるものを選んで問題を作りました。 専用の商品は、説明書がついていて迷わないで使えるし、クリーニングの専門店も安心してまかせることができるけど、それが見つからないから苦労しているとの問い合わせが多いと聞いたからです。 失敗を覚悟で自分でお手入れをしてみようという方は、研究室の研究はまだまだ不十分ですが、次の個別解答編を参考にしてみてください。 |
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1:部分汚れと軽い汚れ解答編
お風呂に入れないで済ます、簡単な汚れ落としの例です。 きれいにするためのアイテム(洗剤など)と道具と使い方を 組み合わせる形で問題を出しましたが正解はひとつではありません。ソースやケチャップのシミは、ついたばかりの時と 時間がたったあとでは、結果がまったく違ったりします。神田博士に言わせると、研究は場数をふんで経験をつむことだ そうです。 失敗をおそれずチャレンジを続けるのはいいけど、成功しているのだろうか?だいじょうぶか?研究室 |
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事例研究1-1:ソースけろーにょと1-2:ケチャップもちゃ---みずきちレポートはこちら |
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この二つの例では、ついてすぐに対処すれば効果がありますが、時間がたつと落ちにくくなります。 二つの違いは、ソースには油が入っていること、ケチャップは水溶性であること。 染み抜きの場合、油性用、水溶性用、油性水性共用があるので、注意してください。 ※研究室の例題の染み抜きは、100円ショップでセットになっていましたから、問題の選択では答は同じになります。 ソースもケチャップもメーカーによって、入っているものが違います。特にソースは種類も多く、色素が入っていたり、動物性の脂や植物性の油がまざっていたり、いろいろあるので、とにかくついたときに速攻で落とすことが大切です。 身体の中に染みこまないように、そっとティッシュなどで表面からついているソースを染みこませてとること。ケチャップも広がらないようにそっとふき取ることが成功につながります。 アルコールは、どちらでも大丈夫です。ぬれてもすぐに乾くのでとても便利です。 石鹸と台所洗剤は、タオルに染みこませてたたくようにして染みをとります。水気が多いと中まで水がしみこんだり、周囲に汚れが広がって薄い染みになったりします。染みがとれた後も、水を含ませたタオルで石鹸や洗剤を落としてください。 掃除用洗剤でも同じですが、直接肌に触れることを前提にしていないので、成分はしっかり落としてください。 どの方法でも、できるだけ水気を残さないようにして、よく乾かすことが大切です。 答えの採点は、「きれいにするためのアイテム=洗剤」と「道具と使い方」で選んだ二つを組み合わせて表にしました。 お遊びですが、◎が「たいへんよくできました」、○が「よくできました」、△が「もうすこしがんばりましょう」にしてみました。 でも、ほんとうは実技の方が大きいです。うまい人は水だけでもきれいに落とせるけど、なれてない人はベストの組み合わせでも難しいです。 実際にやる前に、布なので練習しておくと良いと思います。 |
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※番外編:台所漂白剤は・・使わないでください。たいへんなことになります。すぐにお風呂に入れて落としてください。 ベンジンはぬれているものにはききません。 道具と使い方では、静電ブラシでは汚れがフモフモさんについてしまうし、洗剤との組み合わせで使うものではないので×です。 たわしは、お願いですからフモフモさんには使わないであげてください。フモフモさんは「ガシガシ」「ゴワゴワ」したものは苦手です。 歯ブラシは柔らかいものなら、たたいて汚れを落とすのに使うことができます。その場合でもタオルで水気を取ることはかかせません。 そういうわけで、タオルが一番でした。えらいぞタオル!(手ぬぐいでもいいです) |
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事例研究1-3:薄汚れすもも---みずきちレポートはこちら |
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なんとなく薄汚れてきたフモフモさん。ちょっと気になります。 人間界に出現したぬいぐるみタイプのフモフモさんは、この世界の物質になっているので、体はボアになっています。 オーガニックのフモフモさんをのぞいて、ふつうのフモフモさんのボアは化学繊維です。 この化学繊維にホコリがついて薄汚れているので、それを落としてあげましょう。 ホコリがつくのは静電気で小さなゴミが集まるかららしいです。手の汚れやいろいろな軽い汚れもついています。 ボアの糸についているこの軽い汚れや小さなゴミをとるには、水気をかたく絞ったタオルで拭き取るのが基本です。 手の汚れや落ちにくい汚れをとるために、「きれいにするためのアイテム=洗剤」を選ぶのですが、その基準は「ソースけろーにょとケチャップもちゃ」と同じです。 「染み抜き」が△なのは、汚れ落としにも使えますが、面積が多いので使っていると不足してしまうからです。 |
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※番外編:これも「ソースけろーにょとケチャップもちゃ」と基本的には同じです。 ベンジンは汚れによっては効果があります。△にしてもいいのですが、引火性が強く、においも強いうえに吸い込むと毒性もあるので、フモフモさんとの相性を考えると×になってしまいました。 ※「染み取り用ベンジン」は、デザイナーの方が使っているラバーセメント用溶剤「ソルベックス」とほぼ同じものです。(第一石油類ノルマルヘキサン)締め切った部屋での使用は危険ですので、ご使用になる場合は、注意書きをよく読んでからお使いください。 |
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2:本格的な汚れ解答編
1では落ちないほど汚れてしまったフモフモさんのお手入れです。 ぬいぐるみ形態のフモフモさんにはお風呂に入れて 汚れをすっかり落としてあげる方法がありますが、やり方を間違えると形が崩れたり、フモフモ感がなくなったり、最悪 の場合はカビが生えたりすることもあります。ボアの状態によっては、汚れも思ったより落ちなかったり、クタクタ感が 増したりすることもあるので、フモフモさんの健康状態をよく観察してから試してみるとよいと思います。 |
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事例研究2:お風呂---みずきちレポートはこちら |
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ぬいぐるみ形態で出現したフモフモさんは、ぬいぐるみとしてお手入れしてあげてください。 研究室では、ぬいぐるみ形態のフモフモさんの人間界での特性は、肌に触れる衣類と同じと考えています。 入浴は、おもに体の表面をきれいにするのが目的ですが、体の中も洗われるので、中の状態も考えてあげる必要があります。 たとえていえば、表面は柔らかいセーター、中は軽くて柔らかい布団やクッションだそうです。 フモフモ界でのフモフモさんの寿命は、とくにないらしいです。 同じフモフモさんがたくさんいたり、出現したり消えたりしているので、人間界の常識では計れないとのことですが、人間界に出現したフモフモさんは、残念なことに寿命があります。 お風呂はその寿命を延ばしたり、短くしたりもするそうです。 長〜く暮らせるように、やさしいお手入れ方法を身につけられるようにできるといいです。 |
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やはり専用バスでの入浴が一番です。 洗濯ネットに入って洗濯機に入る場合は、洗濯機に「手洗いモード」やソフトな洗い方ができることが条件になります。洗濯機次第ということです。 そのまま普通の洗濯機で洗うと、ボアの毛が絡んだり、体の中がよったりすることがあります。これも洗濯機次第です。 いっしょにお風呂に入るのは、気分は上々ですが、フモフモさんがカビたり、別の汚れがついたりします。よくありません。 |
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洗濯機で洗う場合は別としても、フモフモさんの汚れ方がさまざまなので、確かめながら手で洗うのが一番です。 手で洗うことを前提に入浴剤との組み合わせを評価しました。洗濯用洗剤で手洗いできるものなら、それが一番効果が期待できます。 汚れがひどい場合はつけ置きして洗うとよいです。柔軟剤入りはフモフモ感を出す効果があるみたいです。 ドライニングは、ドライクリーニングマークの衣料が家庭で洗える洗剤です。同じような製品にエマール、アクロンなどがあります。 ボディシャンプーは、汚れも落ちて手で洗えるので○にしましたが、うるおい効果など人間の肌向けの成分が、ぬいぐるみによいかどうかは分かりません。 掃除用洗剤は、直接肌に触れることを前提にしていないので×にしました。洗濯用漂白剤は、色落ちの可能性があるので×にしました。 |
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形が崩れないようにして、できるだけ水気をとってあげることが大切です。 乾いたタオルを何枚も使って、フモフモさんの水気をしっかりとってあげるのが理想です。 気温が高くて乾燥しているなら、手で水気を切ってあげるだけでもすぐに乾燥するので問題はありません。 脱水機での脱水は、中身がどうなるか分からないので、賭けになってしまいます。おすすめできません。 絞り器!今はないと思います。持っていても絶対にやめてください。 |
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風通しのよい場所で、陰干しするのが基本です。中までしっかり乾燥させてください。そうしないとカビることがあります。 ネットに乗せて乾かすと、早く乾きます。おすすめです。 太陽に直接あてても、布団のようにフワフワにはなりません。フモフモさんの色によっては、色が変わる可能性もあります。日陰で休ませてあげてください。 アミの上に乗せる場合、大きいフモフモさんだと重さで跡がつくことがあります。アミの目が大きい場合は、注意してください。 耳で吊されるのは、ぬいぐるみ形態のフモフモさんは苦手です。はっきりいって、好きではないです。 2〜3年前に某家電メーカーさんの洗濯機のカタログに、フモフモさんが無断で使われたことがあります。耳で吊されている写真のインパクトが大きくて、印象に残ってしまったみたいです。(フモフモ界のフモフモさんは、ぬいぐるみ形態での弱点がないので、だいじょうぶらしいです) バーにかけるのも、ぬれているフモフモさんは重いので、中身が下によってしまいます。おすすめできません。 特に大きなフモフモさんは、ひさんなことになるおそれがあります。手の付け根からフモフモの中身がなくなってしまうと、場合によっては手術が必要になります。 次回の問題は、そんな手術が必要となったフモフモさんのお手入れに関しての予定です。 フモフモさんのお手入れ、これからもがんばって研究してゆきたいと思います。 |
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自己採点表
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◎か○の数が4個以上の人 △は2個で○一つです。 |
◎か◎の数が2個以上の人 △は2個で○一つです。 |
○の数が1個の人。 △は2個で○一つです。 |
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お手入れ問題は、解答がひとつではありません。同じ条件でうまくできる人とできない人がいます。熱意と経験だそうです。 研究室でもアトリエとよ子で教わったり、失敗をしながら研究を重ねています。もっといい方法がみつかるかもしれないです。 ちょっと悪かった人も、実技でがんばってください。洗濯機の使い方が分からなかった神田博士も、今ではフモフモさんのお手入れはバッチリです。 |